Monday, November 16, 2015

David T. Freeman and Gregory Taylor:Why Shakespeare loved iambic pentameter



【私がこの動画をお薦めする理由】
 小野先生の授業でも扱ったシェークスピア。彼は劇作家である以前に、詩人であるということが強調されます。詩人であるがゆえに、強勢には敏感だったのです。
 さて、彼の作品の特徴といえば、「弱強格」です。そのなかでも彼は特に「弱強5歩格」を好みました。(「歩」(詩脚、foot)は弱強(強弱)の組み合わせ1セットのことをいう。1つの歩に2個の音節があるから、「弱強5歩格」には全部で10個の音節があることになる。「弱強格」のなかでは、前の音節(syllable)が無強勢、後の音節が強勢となる。)
 なぜシェークスピアは、登場人物が自身の心境を吐露する際に、「弱強5歩格」を多用するのでしょうか。独特の表現が用いられる場合には、然るべき理由があります。表現のおもしろさを作品内で味わうだけでなく、作者の意図や、読者(観客)である私たちの関係も考えられると、解釈の幅が大きく広がると思います。


【印象に残った英語表現】
The next time you’re in heightened emotional situation, like the ones that make Shakespeare’s characters burst into verse, put your hand over the left side of your chest. What do you feel? That’s your heart beating in iambs. Shakespeare’s most poetic lines don’t just talk about matters of heart. They follow its rhythm.

登場人物が高揚し感情を詩的な言葉にするとき、彼はもちろん、読者(観客)である私たちの鼓動も実は「弱強」になっているのです。私たちは、感情移入や同情という手段で登場人物に寄り添うことができるだけでなく、身体で無意識のうちに、登場人物と興奮を共有することができます。(シェークスピアがこれを意図して「弱強格」を多用したのかは分かりませんが。)


【投稿者】

MiNa




【この動画を進める理由】
シェイクスピアは「弱強格の5歩格」というあるリズムを愛していました。
彼がなぜこのリズムを愛したのか!
その深い理由にあなたもきっと驚くと思います。

【印象に残った英語表現】
Whether it’s Hamlet pondering his existence, or Romeo professing his love, the characters switch to iambic pentameter when speaking about their emotions and their place in the world.
自分の存在について思い惑うハムレットにせよ、愛を語るロミオにせよ、自分の想いやこの世における自分の意味について語るようなときに弱強5歩格に切り替えるのです。

【投稿者】
MO


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